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実力テストと学内テストの結果が違いすぎる問題

さて。
定期テスト23位!
実力テスト64位!!
という生徒がいます。
一方で、
実力テスト17位!
定期テスト72位!!
みたいな生徒もいます。少し極端な例ですが。
どちらの方がいいですか? と聞かれることもあります。どっちもだめです。
これまでの生徒の実績からの経験知ではありますが、原因はかなり明確で、『出題範囲』が関連するところが大きいようです。
少なくとも相関性はありそうです。
前提として、
・定期テスト……出題範囲:狭い
・実力テスト……出題範囲:広い(学年が上がるほど顕著)
です。
この二者は測定する能力の性質が異なるため、生徒によっては大きな順位差が表れることがあります。
言い換えれば、
・定期テスト……測定能力:短期記憶能力・集中的にテスト勉強時間を取れる能力
・実力テスト……測定能力:長期記憶能力・深く理解する能力・自分で復習する能力
とも言えます。
つまり、もしも子どもの学内テスト結果と実力テストに明確な落差があるなら、
それだけ明確に、『その子に足りていない勉強がある』ことの証左だと言えます。
定期テストの点数が低いなら、『目標を定めて完璧に仕上げる』勉強ができていません。
実力テストの点数が低いなら、『そろそろ忘れがちな単元をメンテナンスする』勉強ができていません。
テストは振り返るためのもの とはよく言われることです。
結果に一喜一憂せず とか そんな言説が世の中には出回ります。
しかし、結果に一喜一憂しなかったら、子どもたちは勉強の何が楽しいのでしょうか。
マルがつくこと以上に、点数をとること以上に、子どもたちのやる気を刺激するものなど結局ありません。
学ぶことの本質、原理を理解する喜び、勿論あるに越したことはありません。
しかしそれが無かったら? 私たちは無いことを叱るのでしょうか。
一喜一憂してよいのです。好きなだけ喜んだらいいし、好きなだけ憂いたらいいんです。
そして、そのあと、いつも通り粛々と学んでいるかどうか。
行動さえできればテストを受けた意味があったと言えます。
さて、いま子どもに、本当に必要な学びは。
テストを見直すことから始めていきましょう。
(岡崎)




















