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虫の声
思学舎パーソナルつくば北教室の大泉です。
虫の音が美しい季節になってきました。秋の虫の音って、風情があっていいものですよね。
この虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけなのだそうです。
そして日本人は和歌や俳句に「虫の声」を詠みこみました。
『古今和歌集』にこんな歌があります。
◎ 是貞親王の家の歌合の歌 藤原敏行
秋の夜の 明くるも知らず 鳴く虫は 我がごとものや かなしかるらむ
(秋の夜が明けるのも知らずに鳴く虫は、自分と同じように物悲しいのか)

◎ 題しらず 読人知らず
もみぢ葉の 散りてつもれる 我が宿に 誰をまつ虫 ここら鳴くらむ
(紅葉が散り積もり訪れる人もいないこの庭で、誰を待って 「まつ虫」がしきりにないているのでしょう)
今も昔も秋をテーマにした歌はちょっと寂しい感じがしますよね。

ここで中3生、そして高校生へ問題です。

Q「もみぢ葉の」の歌にはある表現技法が使われています。その表現技法を選択肢の中から1つ選びましょう。
①枕詞 ②縁語 ③体言止め ④掛詞 ⑤折句 ⑥序詞
正解は・・・



A. ④掛詞
「まつ」に人を待つの「待つ」と松虫の「松」が掛けられていますね。

表現技法は1日で覚えてしまうことのできる内容なので、まだの生徒はこのブログを読んだらすぐに
復習してしまいましょう。


余談ですが私は↓これが大好きです。食欲の秋。
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