イベント情報・お知らせ記事
読書にいかに取り組むか
「子どもにもっと読書をしてほしい」
「読書に親しんでもらうにはどうすれば…」
多くの保護者様から、そんなお声を頂戴します。
小学部・中学部の国語担当として、思うところを徒然なるままに書いてみようかと思います。
最近の「附属中TOPPAコース」でのひとコマです。
「先生、テキストにのってる物語文って、なんで途中までなんですか?」と素朴な疑問を口にした子がいました。
そりゃあ、実際の物語はもっと長いし、全文をテキストやテストの問題文として載せることはできません。
翌週の授業時には、その子はこう言いました。
「先生、この前の授業でやったこの物語、続きが気になったから本買っちゃった!」
教科書に掲載されていたり読解問題の素材文になっていたりする文章は、子どもが読書を始めるきっかけの一つです。
誰に言われずとも読書が習慣になっている子どもの中には、「保護者や兄姉が読んだ本が家庭の本棚にそろっている」とか、「保護者が家庭内で読書する姿を見ている」といった環境の子ももちろんいます。
でも、家庭の環境に関係なく誰でも取り組んでいる「読書」があります。それが、国語の教科書なのではないでしょうか。
国語の授業で読んだ(読ませられた?)物語が意外にも面白くて、その作者の他の短編を読んでみたり、似たようなジャンルの他の作者の作品にも触れてみたり。
かく言う私も中2の時の教科書に載っていた短編が妙に心に残って、その作者の本を高校時代も買い続けて読みふけった経験があります。
国語の授業で、面白いとまではいかなくても、「なんとなく心に残った」文章に出会えたら、是非大切にしてください。
思学舎の小学部では年に2回、「思学舎ビブリオ」を開催していますが、多くの子どもたちが自分の読書体験から選り抜きの一冊を紹介してくれます。
校舎にお立ち寄りの際には、掲示している子どもたちの力作を是非ご覧になってくださいね!
心に残る授業、心に残る文章との出会いを探しませんか。
夏期講習4DAYS 受付中です!